手法解説「筆によるドライブラシの違い」

手法解説「筆によるドライブラシの違い」

今回のテーマはドライブラシです。最初はあーでもないこうでもないと、色々と試していたのですが、最近は2種類の筆を漫然と使っている感じ。
せっかく塗装したパーツにドライブラシ。手持ちの道具でどのようにできるのか不安になりますよね。
今回は2種類の筆を使い、仕上がりの比較を行いますので、参考にしてください。

使用するのはPGのザク。内部フレームがしっかりと表現されています。せっかくのフレーム部分ですので、ドライブラシの比較に使いましょう。

 

ドライブラシの説明

ドライブラシとは、かすれた感じの風合いにするテクニックです。パーツのエッジ部分に行う事で、立体的に見せる効果があります。またパーツの塗装剥がれも表現できます。

今回は2パターンのドライブラシを行います。
左側(右半身)はボカシが多めのドライブラシ。筆は100均で買った化粧用のメイクブラシを使用します。

右側(左半身)はメリハリのあるドライブラシ。筆は面相筆を斜めにカットした筆を使用します。

これで行いますので、風合いを見てくださいね。

使用する塗料はMrカラーのシルバー

あとはみんな大好き、キムワイプ

ドライブラシの方法は、塗料を筆に取り、キムワイプやティッシュで筆をふき取り。筆がドライ状態になったらパーツにブラッシングを行います。
筆に塗料が付いているか付いていないかの程よい加減でブラシする具合です。

私は、ドライブラシの際はキムワイプを使っています。ティッシュだと塗料を吸い込み過ぎるし、ティッシュの繊維がついてしまうので、キムワイプを使っています。キムワイプを持っていない場合、ティッシュでもいいですし、キッチンペーパーで代用も可能です。

 

ボカシが多めのドライブラシ/右半身

ボカシが多めのドライブラシを行います。
蓋の裏に少量の塗料を筆に取り、キムワイプで筆をふき取ります。ドライ状態になった筆でパーツの角にブラッシングを行います。

立体を出すように、立体を出すようにと考えながらドライブラシします。
大きく筆を押し付けると大きなボカシ具合。小さく筆を押し付けると小さいボカシ具合になります。調整してくださいね。

あ!ちょっとやり過ぎたって部分は塗装剥げになる様に整えます。
多少、失敗しても大丈夫です。遠目に見ると分からんもんですので。

気を付けたいのが、ドライブラシを行っていると、毛先が半渇きになってダマダマになります。たまに筆の洗浄を行ってください。

 

メリハリのあるドライブラシ/左半身

次にメリハリのあるドライブラシです。
筆が違うだけで、こちらも方法は同じです。

蓋の裏の少量塗料を筆に取り、キムワイプで筆をふき取ります。ドライ状態になった筆でパーツの角にブラッシングを行います。立体を出すように、立体を出すようにと考えながらドライブラシします。

先ほどと同じく、大きく筆を押し付けると大きなボカシ具合。小さく筆を押し付けると小さいボカシ具合になります。
ですが、面相筆を使うこちらは明確なエッジ塗装となります。塗料が多かったり、大きくブラッシングすると、沢山の色が付いてしまうので注意が必要です。

ちなみに、失敗した場合は、ベースに塗装した色でドライブラシを再び行えばリカバリできます。

 

ドライブラシの比較

では、完成したドライブラシ。左右を比較していきましょう。

左側(右半身)はボカシが多めのドライブラシ。筆は100均で買った化粧用のメイクブラシです。

右側(左半身)はメリハリのあるドライブラシ。筆は面相筆を斜めにカットした筆です。

右側の面相筆はダメージによる塗装剥げ。左側のメイクブラシは経年による塗装剥げになっていますね。
この辺り、筆の強弱で変わります。

とは言え、こうやって遠目に見ると、あんまり違いは分かりにくいですね。
ルーペを使っていると筆の違いが判るのですが、遠目に見ると分かりにくいです。

こじんまりとした表現方法ですが、パーツに立体感を出すには重宝します。特にガンプラの関節部にはよく使いますので、使い分けを行いたいですね。

 

こちらの動画で動きも付けて解説しています。
●【ガンプラ解説】ドライブラシ手法解説・筆による違い

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