どう違うの?フィルタリングとウォッシングを実演解説&ボール改造

どう違うの?フィルタリングとウォッシングを実演解説&ボール改造

フィルタリングとウォッシングの違いって何でしょう。分かりにくいですよね。
今回は、リクエストを頂いたので、この違いを説明します。
違いが分かりやすい様、HGのボールを使います。これなら2つ入っていますからね。

あと、ボールの改造もしてみましたので、ご紹介します。

 

ウォッシングとフィルタリングって?

最初に言葉の説明をしておくと、

●フィルタリングは、色味をシフトさせ塗装の濃淡を表現する。フィルターですね。
●ウォッシングは、一度塗ってから拭き取りを行い、汚れを表現する、ウォッシュですね。

フィルタリングの場合、Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッドって言う塗料があり、これを使って退色表現を行ったりします。が、今回は比較の為、Mr.ウェザリングカラーを使って、フィルタリングで作った作品、ウォッシングで作った作品のそれぞれを作ります。

 

ウォッシングやフィルタリングで使う塗料

組み立てと塗装を行ったのがこの状態です。これから、赤ボールにウォッシング青ボールにフィルタリングを行っていきます。

まずは、ウォッシングやフィルタリングで使う塗料について。
アクリル塗料で行う方法もありますが、アクリル塗料はパーツが割れやすくなるのが難点です。

私はパーツに影響の無いMr.ウェザリングカラーを使っています。
Mr.ウェザリングカラーは油彩です。色によっては定着が弱いこともあり、トップコートをする必要があります。
ちなみに、Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッドという塗料もあり、こちらはフィルタリングに合わせた色のラインナップがあります。

無塗装でフィルタリングとウォッシングを行っても大丈夫です。
ただ、使用するMrウェザリングカラーの定着を考えると、半光沢か艶消しでのクリア塗装をしておいた方が綺麗に仕上げられます。缶スプレーでも大丈夫です。

Mr.ウェザリングカラーについての解説はこちらをご覧ください。

墨入れとウェザリングに便利「Mr.ウェザリングカラー」

 

フィルタリング

まずは、青ボールにフィルタリングから行いましょう。
今回は、フィルタリングもウォッシングもMr.ウェザリングカラーのマルチブラックを使用して比較します。

フィルタリングは、色味をシフトさせ塗装の退色を表現する。フィルターですね。
最初に、Mr.ウェザリングカラーを薄め液で薄めます。薄め液はMr.ウェザリングカラー用を使ってくださいね。

薄めたMr.ウェザリングカラーをボディ表面にベタベタ塗っていきます。
上側が日焼け面になるので、パネルの下側を暗くしていきます。
パネルのライン沿いに塗装していくとそれっぽさが出ますね。ここで彫りなおしておいた筋が効いてきます。

しばらく置いて乾燥したのがこちら。乾燥したウェザリングカラーの境界線をぼかしていきます。
乾燥の具合を見て、筆でボカしてください。硬く乾燥していたら、薄め液でボカす具合です。

乾燥後、更に綿棒で濃淡を調整します。調整はパネルラインに合わせて行います。

 

ウォッシング

次の赤ボールでは、ウォッシングを行います。ウォッシングとは、一度塗ってから拭き取りを行い汚れを表現する、ウォッシュですね。筆でボカしながら行うウォッシングもありますが、今回は拭き取りでのウォッシングを行います。

薄めたMr.ウェザリングカラーをボディ表面にベタ塗りします。この様に塗る際に濃淡を付けておくといいですね。

次に拭き取りを実施。乾燥前の拭き取りでもイイし、乾燥してから薄め液で拭き取るのもありです。希望する濃淡の濃さで決めてくださいね。

今回は軽く乾燥させて拭き取ります。大まかにティッシュで拭き取り。ティッシュで拭き取りだと簡単ですね。

ある程度、乾燥したら綿棒で濃淡を付けていきます。

 

完成

完成して、比較したのがこちら。赤ボールにウォッシング。青ボールにフィルタリングしました。

行っていて自分でも違いが分かりにくいなと思いながら作業していました。
あまり違いもなく、やり方次第によってはどっちでもイイのかなって感じですね。
まあ、結局はウェザリングできたらイイやん!って感じでしょうか。

まとめると
フィルタリングとは、色味をシフトさせ塗装の退色を表現。
筆で行うので、時間はかかるけどコントールがしやすい。
濃淡はこちらの方が付けやすいです。

ウォッシングは汚れを表現する、一度塗ってから拭き取りを行う。
ウォッシングはティッシュで拭き取ったり、筆でバシャバシャ延ばすので、時間は早いけど細かいコントロールが難しい。
薄めであっさりとした仕上げにしたい場合は、こちらが早いです。

フィルタリングとウォッシング。作風によっては双方使います。フィルタリングで色合いの変化を付け、ウォッシングで汚れを表現。といった具合になるので、どっちがって感じではないですね。積み上げていく手法の一つと考えています。

 

おまけ/ボール改造

ボール2個あるってもなあって事で、合体させてみました。

ボールの下側を合体。ランドセルを加工して後部にブースターを取り付けています。

腕が余ったので、上部にセンサーを取り付け。
ボディ中央には連邦なのに、モノアイを付けておきました。

ニャー大佐から、乗り込むときはどの向きなの?と聞かれましたが、宇宙なんでどうとでもできるでしょう。細かい事は考えずに作りました。

ちょっと、スターウォーズ感のあるボールになりましたね。

 

はい、という訳で今回はウォッシングとフィルタリングの違いでした。ご覧いただきありがとうございます。
動画での解説も行っています。こちらでは実際に行っている風景ですので、分かりやすいかと思います。

 

 

 

 

 

 

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