塗料の特徴
塗料は水性と油性どちらが良いのだろう?悩みますね。それぞれ一長一短あります。ですが塗料それ自体の強さが変わります。
(強)ラッカー塗料 > エナメル塗料 > 水性塗料(弱)
この様になり。強弱を逆に塗装すると下地の皮膜を溶かしてしまいます。そして、ラッカー塗料、エナメル塗料は油性塗料と分類されます。
水性塗料
水性塗料のメリット
- 塗料の臭いが少く、臭くない
- 乾燥前なら水に溶ける
- 使用した筆も、乾く前なら水で洗える
水性塗料のデメリット
- 塗った際にムラと泡ができる
- 塗料によってツヤが消えにくい色がある
- 塗料の揮発の遅いので、エアブラシだと隠蔽ができない(かなり難しい)。多めに吹くと塗装ダレができる。
- 塗料の乾燥時間はかなり遅め
- 塗料の隠蔽力も弱く、筆ムラができる
- 水性同士でも、上に他の色を塗ると下の色が溶けやすい
ラッカー塗料
ラッカー塗料のメリット
- 塗料の乾きが早い
- 塗料の伸びが良く、筆ムラが出来にくいので少量の塗料を伸ばす事ができる
- エアブラシで使うと、塗料の揮発が早いので少量の塗料で塗ることができる。モールド(溝)が埋まらない。
- 塗料の隠蔽力も強い
ラッカー塗料のデメリット
- 塗料の臭く換気が必要。
- 使用した筆など、薄め液での掃除が必要
- 使用後のうすめ液の処分が面倒
水性塗料とラッカー塗料を混在して使用する場合
水性と油性を混在して使う場合、以下の特性を考えて使う必要があります。
(強)ラッカー塗料 > エナメル塗料 > 水性塗料(弱)
上に塗装する色ほど、水性を使うといった感じです。となると気をつける事は水性油性を混在する場合、トップコートは必ず水性塗料を使ってください。油性のトップコートを使用して、せっかく作った作品を斑だらけにした悲しい思い出があります。
また、水性塗料は隠ぺい力が弱いので、ベース色と違う色を塗る場合、油性サフェーサーを塗れば色が乗りやすくなります。
ガンプラで便利な水性塗料
色々と一長一短ですが、ガンプラならではの水性塗料の使い方としては、RGなどで内部構造に多様されているABS樹脂への塗装です。ABS樹脂とシンナーは相性が悪いんです。塗料に含まれる溶剤(薄め液)がABS樹脂の内部に浸透し、乾燥後に小さなヒビとなってパーツが脆くなります。1,2日後、ガンプラの関節を動かすと、簡単にポロッと折れます。これは非常にショックです。せっかく作ったガンプラがどうしようも無い物体になってしまいます。
このABS樹脂への塗装は、水性塗料が活躍してくれる部分ですね。
迷彩ガンプラへのお勧めは?
迷彩で塗る場合、筆で重ね塗りが多くなります。大柄なパターンの迷彩であればマスキング+エアブラシで実現できますが、1/144で細かい迷彩となると筆の方が塗りやすいです。となると、隠蔽力が高く、色の伸びが良い油性(ラッカー塗料)に軍配が上がります。
最初は私も匂いの問題で水性を使っていましたが、この理由で最近は油性(ラッカー塗料)を使用しています。
筆塗り迷彩塗装の解説はこちらをどうぞ。
そもそもなぜ塗装をするの?
ガンプラは色分け済みパーツである色プラです。では、なぜ塗装をするのかを解説しています。
最後に
でも、臭いし換気が必要だし、換気しているとエアコン効かないし。面倒は面倒なんですよね。
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